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2007年1月 9日 (火)

七夕のドタバタ(3)

 東京の山手線を時計の文字盤にたとえると,東京駅は3時,聖マタイ病院は4時の右下あたりになる。当時私の自宅があった川崎市は8時の左,ムハマンドの妻が住んでいた大久保は10時といったところか。私とムハマンドの妻は7月7日午後11時に新宿駅で待ち合わせ,地下鉄で聖マタイ病院に向かった。

 ムハマンドの妻は,レストラン用のおしぼりを袋に詰める工場でパート勤めをしていた。夫の給料と合わせても月数万円にしかならない給料は,それでも母国での収入を上回る。彼らは僅かな収入の半分を帰国後に作る予定の子どもらのため貯蓄している。突然夫を失うかもしれないという知らせに,彼女の表情は硬く,向かいの窓に映る自分の顔を見つめて身じろぎもしなかった。彼女の運命のように,地下鉄は漆黒の闇の中を疾走した。 (小林)(続)

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