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2007年1月 7日 (日)

平成19年の新年に当たり天皇陛下のご感想

年初に報道される天皇陛下の新年のご感想を気にとめたこともない私であったが,今年の「ご感想」には考えさせられた。それは,この部分である。

 「皆が,互いに信頼し合って暮らせる社会を目指し,力を合わせていくよう,心から願っています。」

 この部分が例年と比べ異例であることは,ここ10年の「ご感想」を見比べてみれば明白である。詳しくは宮内庁のホームページをご参照されたい。

「ご感想」は例年200字~300字程度の短い文章であり,その大半は世界情勢や我が国の自然災害等を気遣う内容に割かれる。指摘した部分は最後の1行であり,「本年が,日本と世界の人々にとって明るい年となるよう祈っています。」といった,比較的意味の薄い,定型的な締めの文句が用いられるのが通例だ。

本年,異例にも「相互に信頼できる社会を目指し」との文句が用いられたことは,現在の我が国が相互不信社会になっている,またはなりつつあるとの認識があることを示している。この認識を天皇が示すに至ったことには,それなりの意味があると見るべきだろう。

私は,ネットワーク監視カメラ・防犯カメラの普及について,基本的にこれを支持する立場をとっている。それは,結果として我が国の社会に利益をもたらすと考えるからではあるが,その背景に相互不信社会の登場があることは紛れもない事実である。

相互不信社会に空いた穴を監視カメラで埋めるべきなのか,監視カメラなど不必要になるように,相互不信社会を解消するべきであるのか。もちろんこれは極端な二元論ではあるが,監視カメラの普及を推進する立場にある者こそ,この疑問を頭の片隅に常に置いておくべきであると思う。(小林)

http://www.kunaicho.go.jp/index.html (宮内庁ホームページ)

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