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2007年6月14日 (木)

新幹線の新型「N700系」に防犯カメラ60台設置,とのニュースについて

平成19年6月7日の朝日新聞によれば,「東海道・山陽新幹線に7月1日から導入される新型車両「N700系」の車内デッキに、防犯カメラが設置された。JR各社によると、在来線も含めて初の試みという。列車の運行妨害行為や車内での犯罪を抑止するのが狙い。ただ、特定の人物の行動をより詳しく追跡することが可能になるため、監視強化を懸念する声も出ている。」とのことであり,「懸念する声」として市民団体「監視社会を拒否する会」共同代表田島泰彦上智大学教授の「列車内で犯罪が頻発しているという状況ではない。予防の名目で、犯罪の具体的な根拠もなく、大多数の善良な市民を監視することが正当化されるのか。プライバシーや肖像権に何の配慮もなく撮り続けていいのか」という発言を引用している。

この記事を載せたのは朝日新聞だけのようであるが,少なくともネット上での評判はボロクソである。まあ仕方あるまい。列車内での犯罪や不適切行為の防止や証拠保全といった目的は正当であるし,デッキ及び運転席入口の上部にカメラを設置して撮影するという方法も正当といえよう。逆に,電車内トイレでレイプ事件があったとはいえ,これを防止する目的でトイレ内に防犯カメラを設置することはいきすぎであるが,もちろんJRはトイレにも客室内にも防犯カメラは設置していない。今回JRが行った防犯カメラの設置は,かなり抑制的(あるいは遠慮がち)なもの,との評価も可能であろう。もちろん運用面では気を付けていただかなければならないが。

それにしても,「監視社会を拒否する会」は,なぜ鉄道だけを目の敵にするのだろう。私は,この会の主張に全部反対するものではない。正当な指摘もあると思っている。しかし,今回の新幹線の件はいただけない。彼らの立場からしても,やるべきことはほかにある。やるに事欠いて,総スカンを喰うようなことをなぜするのか。こんなことばかりやっていると,「サヨク」という小馬鹿にされたレッテルを貼られ(もう貼られているか?),正当な主張さえ聞いてもらえなくなることを危惧する。(小林)

監視社会を拒否する会のHPはこちら http://www009.upp.so-net.ne.jp/kansi-no/

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