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2007年12月12日 (水)

転んでも許されるロボットの大きさとは

本田技研が,新型のアシモを発表した。私が感心したのは,コップを机の上に置く動作よりも,すれ違う人間を回避したり,道を譲ったりする仕草であった。人間との共同が生活が実際どの程度可能になったかは未知数であるが,少なくとも,ロボットと人間が共同生活を行う様子を示すビジュアルとしては,出色のデモンストレーションだったと思う。

さて,アシモのような次世代ヒューマノイドロボットの安全性を法的側面から専攻している私が,常々感心しているのは,アシモの大きさである。Wikipedia によると,身長130センチ,体重52キロだそうだ。人間に当てはめると,身長は小学校低学年,体重は高校生くらいか。

次世代ヒューマノイドロボットにとって,人に危害を与える可能性が最も高い事故は転倒である。まともに転倒して人を巻き込んだ場合はもちろんであるが,ロボットが転倒を避けようとして人に衝突したり,人の足を踏んづけたりすることも大いにありうる。このような事故はおそらく避けられない以上,次世代ヒューマノイドロボットは大きくても重くてもいけない。その点,アシモの体重なら転倒して人を巻き込んでも大事故にはならないだろうし,小学生程度の身長なら,人を巻き込む範囲も狭くて済む。

なにより,人間の感情からすると,小学生程度の大きさのロボットなら,多少の事故は大目に見てやろうという気になる。アシモの制作者はアトムを参考に身長を決めたというのが公式見解であるが,転倒事故の被害を最小限にする配慮もあると思う。大きい方が技術的には楽であろうが,性能をグレードアップしても身長130センチを固持するあたり,アシモの開発チームはなかなかのものである。(小林)

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