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2008年2月 9日 (土)

2008年日弁連会長選挙を終えて

2008年日弁連会長候補は,従前の執行部路線を基本的には承継する宮崎誠候補が,これに反対する高山俊吉候補を押さえて当選した。まずは両候補と選挙スタッフに,本当にお疲れ様でしたと申し上げたい。

9400対7000という数字について,僅差かどうかは微妙だが,大差でないことは間違いない。最大の争点となった法曹人口問題に関する中堅・若手弁護士の不満がほとんど臨界点に達していることは,今回の選挙において,宮崎陣営や,日弁連内の主流派に,ものすごい危機感を与えた。今回の高山候補の行動は,この不満を日弁連中枢に突きつけたという点において,高く評価されるべきだと思う。

他方,高山候補がこの不満を当選に結びつけられなかったのは,法曹人口問題を戦争に結びつけたサヨク的言動が,若い弁護士に受け入れられなかった点にあると思う。法曹人口問題をもって,世代間分断を企図しなかったことが,戦略上最大の失策である。高山陣営は,ようやく終盤になって「ボスには見せるな」というビラを配布したが時機に遅れていたし,当の高山候補本人は相変わらずのサヨク系言動に終始した。結局,反戦活動家の両親に育てられ,安保闘争をたたかった高山俊吉という人間の,良かれ悪しかれこれが本質であり限界なのだと思う。

ブログの世界を見渡してみても,サヨク的立場とは一線を画しつつ,法曹人口問題や司法改革問題について,健全な批判を展開している中堅・若手弁護士の多いことに気づく。一例として、大阪弁護士会坂野弁護士ブログ紹介させて頂く一方,宮崎選挙事務所のお手伝いをして痛感したことは,20期代の大先生方は,40期以下の弁護士の気持ちなど,本当に何も分かっていない,ということだった。これは大先生方も悪いが,きちんと声を挙げない40期以下の我々にも責任がある。

この選挙を終えて,次回までに希望したいことは,40期以下の声を日弁連執行部に反映させる仕組みを作ってほしいということだ。そして,健全な野党勢力が組織され,かみ合った議論が日弁連内に醸成されることを望む。そうすれば,今後の日弁連は,衰退の道を脱することができるかもしれない。

私自身は,近いうちにもう一度,人口問題の歴史的経緯を勉強して発表したいと思う。その上で,皆様のご感想ご批判を仰ぎたい。(小林)

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