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2008年2月19日 (火)

田中森一元弁護士実刑確定

元弁護士の田中森一氏の実刑判決が確定した。同氏は従容として刑に服するとの声明を自身のホームページに発表している。

「反転」は,読み物としては大変面白かった。ただ,同じ法律関係者として,一般の読者に誤解されかねない点があったので,注意喚起のため指摘しておきたい。

第1点目は,田中氏は明らかに「特捜のエース」でも何でもないという点だ。良く言って,「特捜の突撃隊長」か「特捜の鬼軍曹」といった役回りだろう。田中氏自身認めているように,彼には生まれつき,社会の裏側で生きる人たちと波長の合う所があり,そこを特捜部に買われたのだろうが,所詮,それ以上の存在ではない。

第2点目は,「弁護士としての一線を越えたことはない」と田中氏が公言している点だ。これは弁護士の名誉のために言っておかなければならないが,彼は一線も2線も3線も越えている。筆者が弁護士になったごく初期のころ,弁護士の大先輩から,「君らはいつか必ず,客でも何でもない人から目の前に札束を積まれるときが来る。そのときは,絶対に札束に手を出してはいけない」と言われたことを,今でも覚えている。幸か不幸か,「その時」はまだ来ていないが,札束に手を出すことは,弁護士として踏み越えてはならない一線を踏み越えるときだと,筆者は肝に銘じている。

「反転」によれば,田中氏は事務所開きのご祝儀として,6000万円以上の現金をもらったそうである。正直うらやましい話であるが,弁護士になった第一日目から,彼は一線をはるかに踏み越えていたのだ。(小林)

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コメント

田中という人物は、貧困を一生背負い続けた男である。
自身は、庶民的と自負しているが、ただの礼儀知らずのおしゃべりであり、「反転」のイメージとはほど遠い。世の中には、多分にフィクションが折り混ざった「反転」という読み物で田中像を築き上げ間違った評価をしている信者が居る。
今、彼は、胃がん再発という余命に中に居て何を反省しているのか。
出所後、一度会ったが、たかだか5年くらいの刑期で、人はかわるものではないというのが、私の実感である。

投稿: はるな | 2014年4月27日 (日) 16時56分

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