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2008年3月24日 (月)

パワードスーツ(パワーアシストスーツ)の安全(4)

パワードスーツと従来の機械が決定的に異なるのは,インターフェースが「操作者の意思を先取りして動作を命じることがある」点にある。これは操作性という点から見ると非常に便利だが,事故の原因にもなりうる。究極のパワードスーツとしては,脳に直結させることが考えられるが,これが操作者の意思を勝手に先取りして作動したらどうなるか。例えば,ゴルフのショットを打つとき,ヒトは頭の中で何回もスイングのイメージを行い,体の筋肉に命令を伝え(でも同時に筋肉は動かさず),その後本番のスイングに入る。もしイメージしただけでパワードスーツが勝手に動くなら,チャップリン「モダン・タイムス」の世界と紙一重だ。

また,ヒトは時として無意識あるいは無意味に体を動かす。その動きをパワードスーツが勝手に増幅して動作するという場合もあろう。このような場合に事故が起きたとき,これはヒトのミスか,パワードスーツの欠陥か,は難しい問題である。しかし,パワードスーツが広く普及し,ヒトがその操作に習熟した相当な未来の話であれば格別,当面の線引きとしては,曖昧な部分はパワードスーツの方に責任を負ってもらわなければいけないだろう。つまり,センサーの感度を落とし,操作性は多少犠牲にしても,「装着者が操作意思を決定しない限り,動作しない」という基本的な設計思想が必要と思われる。ロボット3原則に倣って言えば,これがパワードスーツ3原則の第1条になるのだろう。(小林)

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