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2008年4月 1日 (火)

パワードスーツ(パワーアシストスーツ)の安全(6)

パワードスーツ3原則の第1条と第2条が決まった。では,第3条はなにか。

「転ぶ」「踏む」以外で,パワードスーツによる事故態様として想定されるのは,「押す」「挟む」「落とす」ことによる事故だ。これらは,装着者のミスによっても発生しうる事故であるが,設計者として,このような事故を避けるための基本思想はどうあるべきだろうか。

この点については,現在,筆者にも独自の案はない。おそらく,従来の安全設計思想に倣うしかないと思う。それは,「常に安全側にある」という設計思想だ。これは,フェイル・セーフとフール・プルーフの双方を含む概念であり,機械やセンサーが故障しても,また,装着者が操作ミスをしても,常に安全側にあるように設計する必要があると考える。

具体的に言えば,例えば,介護補助用のパワードスーツの場合,被介護者を抱き上げる途中に故障した場合には,抱き上げた状態でアームが固定される必要がある。また,被介護者を挟んだり,車いすを押したりする場合には,一定以上の応力を検知した場合にはそれ以上押したり挟んだりしない機構が必要である。

以上,ごく簡単に,パワードスーツ3原則を考えてみた。

第1条は,装着者が操作意思を決定しない限り,動作しない。

第2条は,一定以上の重量があるパワードスーツは,非装着者と隔離される。

第3条は,常に安全側にある。

である。

パワードスーツは,これらの条件を充たすことが必要であるが,これらは同時に,操作性や敏捷性など,機能上の要請と衝突することになる。設計者の方々は,これらの諸条件をうまく調整して,パワードスーツを開発して頂きたい。それが叶えば,パワードスーツは,21世紀最初の大発明として社会に歓迎されることになるだろう。(小林)

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