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2008年8月 8日 (金)

大阪弁護士会8月6日臨時総会結果の分析

法曹人口問題に関し大阪弁護士会で開催された200886日臨時総会決議の投票結果は,次のとおりだった。

執行部案

反執行部案

賛成

1114

432

反対

422

1022

保留

19

48

執行部案は,反執行部案に,トリプルスコアに近い差を付けて勝ったから,圧勝である。

ただ,反執行部案には,提案者193名に加えて,約250名の賛成があった。また,この250名の中には,反執行部に委任状を提出せず,当日参加して自主的に反執行部案に賛成した「積み増し」分が,100名は含まれていたような印象であった。これに対して,執行部案支持者の中には,当日積み増し分はほとんどいなかったように見受けられた。全体として執行部案圧勝であるものの,浮動票は反執行部案を支持したと窺われる。

大阪弁護士会所属弁護士は現在3200名を超えているのに対して,投票したのは委任状出席も含めて約1500名であり,執行部案支持票は全体の3分の1に過ぎない。この事実をどう解釈するかは問題となりうる。会派の統制力が落ちたという見方もあろうが,夏休み中だったからかもしれないし,執行部支持者側も,圧勝が予想される中で,票集めに不熱心だったかもしれない。なんともいえない。

反執行部派が善戦したとの見方もあろうが,筆者は惨敗したと考える。なぜなら,反執行部派が拠り所とした会員アンケートからすれば,約1000名の回答者のうち約8割が,反執行部案を支持してもおかしくないからだ。1500票に換算すれば1200票である。つまり,反執行部派は,1200票取れてもおかしくないところ,その3分の1しか取れなかったのだ。

その原因について,「会派の統制があった」とか,「事実上の記名投票では会員の真意は表明されない」とか,「執行部が迷走したせいで,若手弁護士が白けてしまった」という分析もありうる。しかし反執行部派は,外に原因を求める前に,なぜ自分たちが支持されないのかを内に問うべきである。会内の支持を獲得する政治力も無くて,どうして社会の支持を得られるというのだろう。

マスコミの反応はどうだろうか。臨時総会当日,12個あった記者席は全部埋まっていたが,筆者の知る限り,日経,朝日,毎日がそれぞれベタ記事で事実関係を報道したのみである。記者各氏にしてみれば,ほぼトリプルスコアでは,記事にもならない,「つまんないの」というところだろう。

筆者自身は執行部案を支持したし,マスコミの反応が無いという予想は当たったが,「つまんないの」という点では,記者各氏と同じ感想である。(小林)

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