« 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 15) | トップページ | 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 17) »

2009年3月25日 (水)

日弁連はなぜ負けたのか(総会編 16)

平成91015日日弁連臨時総会(2

この時の日弁連臨時総会で,法曹一元という文言が公式に復活した。とはいえ,この総会では,法曹一元の内容には全く触れられていない。坂本秀文副会長(大阪 故人)により,「法曹一元を志向する第一歩として,研修弁護士制度を非公式ながら三者協議で打診した」と紹介されているのみである。この総会において重要なことは,法曹一元の中身ではなく,法曹一元が,法曹人口増員と,修習期間短縮の根拠として用いられていることである。これは,2000121日の日弁連臨時総会で,より端的に用いられるレトリックとなる。

これに対して,反執行部派は,修習期間の短縮は分離修習への道を開くものだから絶対反対するべきだし,その結果三者協議が決裂してもやむなしという。また,執行部派が論拠とする法曹一連論は,法曹人口増や修習期間の短縮とは無関係であるという。

さすが弁護士というべきか,あるいは,3回目の臨時総会で敵味方双方とも論点の整理ができてきたというべきか,この臨時総会での議論は整理しやすく,分かりやすい。佐藤幸治風に整理すると,議論はA執行部派とB反執行部派に分かれ,執行部派の論拠はA’三者協議を決裂させることは現実的な戦略でないとするもの,A’’法曹一元のためには,執行部案を支持すべきとするものに分類される。一方反執行部派は,B’三者協議は決裂やむなし,国民に正当性を訴えるべきとするもの,B’’法曹一元と法曹人口増ないし修習期間短縮は無関係とするもの,に分類される。それぞれの主張を概観しよう。

法曹三者協議

法曹一元

A執行部派

A’維持

A’’推進

B反執行部派

B’決裂やむなし

B’’修習期間短縮と無関係

|

« 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 15) | トップページ | 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 17) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/192469/44428648

この記事へのトラックバック一覧です: 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 16):

« 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 15) | トップページ | 日弁連はなぜ負けたのか(総会編 17) »