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2009年3月29日 (日)

日弁連はなぜ負けたのか(総会編 18)

平成91015日日弁連臨時総会(4

長文になるが,名演説を抜粋してご紹介しよう。

反執行部派からは高山俊吉弁護士(東京)である。

「執行部案は分かりにくい。簡単な事件を起こしたときに,わけの分からない対応が出てきた経験は皆さんもおありでしょう。問題の本質はかなり単純である。それをやたら難しいさまざまな問題で粉飾をしている。粉飾を全部取り払ってみよう。添加剤や可塑剤を払ってみてみよう。そこにあるのは何か,単なるただの1年半受け入れ案だ,それ以外のものではない。

法曹一元,まことに正しい,誤りのない方針である。しかしこのときに法曹一元を言うから,これを我々はまやかしという。1年半は正しいのか正しくないのか,なぜ正面から問わないのか。外圧があるというなら,それは正義の要求なのかを明らかにすべきである。正面から問題を考えようとすることを,一貫してサボタージュしているのが執行部である。

なぜそのような欺瞞的な態度を一貫するのか。条件もないのにあれこれのことを言いつのる。そうすれば本当に真剣に,あるいは善意に考えている多くの人たちが,その中にもしかしたら我々の一歩前進が期待できるかもしれないとはかない期待をも含めて賛同してくる。その賛同を,善意をかすめ取ろうとしている。

我々は賛成できないことは賛成できないと言うことによって,この次の反撃の機会をつくる,その橋頭堡を築いてきた。さまざまな闘いというのは,必ず私たちはそうしてきたのではないか。歴史の教訓ではないか。一歩譲歩をすれば,そこからその次の譲歩への道をつくる。このことは,これまた歴史の教えるところである。仕方がない,仕方がないという言葉を千,万集めても何の力にもならない。そういう集まりを『烏合の衆』という。日弁連の意思決定のプロセスの中にまやかし,ごまかしを混入させる,そういう機会を絶対につくってはならない」

執行部案の本質を的確に捉え,説得力をも備えた名演説だと思う。(小林)

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