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2009年5月22日 (金)

ニュースBIZ出演?

テレビ大阪の「ニュースBIZ」から依頼があり、5月22日放送予定の番組のため取材を受けた。事務所にカメラが来て録画されたが、赤面ものであった。普段テレビのコメンテーターのいい加減な発言に文句ばかり付けているが、10秒前後の短い時間に要点を明確に話すというのは、一つの職人技だとつくづく感じた。この技術は、裁判員法廷のために、弁護士としても磨いておくべきかもしれない。

それはさておき、取材の趣旨は、増殖する防犯監視カメラについて法的問題点を聞きたいということだった。私としてはありきたりのことを話したつもりだが、記者氏との問答の中で、しみじみと感じたことがある。

記者氏の感覚もそうだったが、一方で、体感治安の悪化があり、技術の進歩があり、舞鶴の事件のように、防犯カメラの映像が犯罪解決に結びつく場合もある(もっとも舞鶴の事件には疑問符もつくが)。他方で、このまま、防犯カメラが増殖して本当にいいのか?という素朴な疑問もある。問題はあると思いつつも、視点が無いから、自分なりの意見を持てない。防犯カメラについて発言するジャーナリストや弁護士の多くは、監視社会だ戦争だと声高に言う人サヨク系が多く、じゃあ具体的にどうすればよいの?という答えをもらうには敷居が高い、というより、尋ねる実益がない。そして既成事実だけが積み重なっていく。

大事なことは、具体的で適切な制度とルールだと思う。ただ、このスタンスで発言すると、どっちつかずの曖昧なコメントになり、かつ、だらだらと長く話すことになる。ということで、冒頭に書いたとおり、赤面ものの取材となってしまった。まだまだ修行が足りないと実感した次第である。

なお、取材を受ける過程で、この問題に社会学の立場から取り組んでおられた大阪市立大学の中野潔教授の訃報に接した。中野教授には、いくつかのシンポジウムのほか、「社会安全システム」の共著でお世話になった。とても残念である。謹んでご冥福をお祈りしたい。(小林)

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