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2009年6月24日 (水)

大津地裁彦根支部執行官室

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井伊直弼の居城でもあった彦根城二の丸にあるこの建物は、どう見ても番屋である。

裁判所は、この建物が彦根市民にどう見られているか、考えたことがあるのだろうか。

そもそも、「執行官」とは、この番屋で何を「執行」する役人と思われているのだろう。「執行」と聞いて「民事強制執行」を直ちに連想できる市民は少数で、多数は別の「執行」を連想するだろう。いっそ、鉢巻にたすき掛けで抜身の日本刀を下げた侍にうろうろさせたら面白い。

「市民の司法」「国民の司法」というスローガンは大いに結構だが、日本の裁判所の多くがなぜお城にあるのか、考えてみることも大事だと思う。〈小林〉

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コメント

> 日本の裁判所の多くがなぜお城にある

うーん、文字通りにお城にある(お城の中に
裁判所がある)のは彦根支部ぐらいではない
でしょうか。。。

お城の近くに裁判所があるのは結構あります
けど。旧大阪地裁岸和田支部とか、広島地裁
本庁とか。。。

投稿: mercurii | 2009年6月27日 (土) 13時06分

コメントありがとうございます。言葉足りずでした。お城にあるというのは、お城の近くにあるというのも含みます(そもそも、お城、とはどの範囲を言うのでしょうか?堀など郭の中に限定されるのか、その回りの旗本屋敷まで含むのか?そもそも私たちが「お城の周辺」と言っている土地は、実は三の丸ではないのか?)。お城の周辺にあるものも含めれば、地裁レベルではほとんどが該当するのではないでしょうか。歴史的には廃藩置県に伴い、殿様または旗本の屋敷が明治政府に没収されて裁判所用地になったわけですが、住人から見れば、殿様の代わりに知事が、旗本の代わりに裁判官が来たと理解されて当然だと思うのです。ちなみに、私の知る限りでは、福岡地裁はお城の中にあると思います。

投稿: 小林正啓 | 2009年6月27日 (土) 22時44分

 新潟地裁新発田(しばた)支部も新発田城郭のすぐ近くですね。近くには,足軽長屋(?)だったかもあります。
 庁内に「布団掛けの松」というのがあり,説明看板もあるのですが,今度許可を得て撮影してこようかなぁ。
 同高田支部も高田城のすぐ近くです。

 地裁本庁は,「ブルーフェンス」で有名です。

投稿: Barl-Karth | 2009年6月30日 (火) 13時26分

いつもコメントありがとうございます。ココログのサーバーメンテでレスが遅くなりました。
多くの弁護士は裁判所や法律の権威や正統性を疑いもしませんが、この問題は奥が深いと思っています。
最近の猪瀬直樹はあまり好きではないのですが、「ミカドの肖像」は感銘を受けました。確か日本統治構造の正統性の中核にはミカド(天皇制もしくは皇居)という巨大な空虚があるという指摘で、これには目からウロコでした。
裁判所の権威も、「お城にある」という部分が、少なくともその一因であると私は考えています。そうだとするなら、我が国における裁判所の権威は、国民主権とは別のところにあるという仮説も成立しそうです。

投稿: 小林正啓 | 2009年7月 1日 (水) 08時25分

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