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2010年2月24日 (水)

「こんな日弁連に誰がした?」に対するご質問やご意見について

こんな日弁連に誰がした?」(平凡社新書)について、次のようなご質問やご感想をいただいていますので、取り急ぎ意見を述べます。もちろん、著書は子どもと同じであり、著者(親)といえども別人格ですから、この意見が正解だというつもりはありませんので念のため。

業界人しか分からないお話でしょう?

→一般の方にもご理解いただけるように配慮したつもりです。逆に、業界人には、冒頭部分は退屈ですから、33ページまでは読み飛ばしてください。

規制改革路線に対する批判が足りない。

→規制改革路線のよしあしを論じることは、本書の目的ではありません。大事なのは、仮に規制改革路線が間違っていたとしても、その間違いに易々と乗ってしまった日弁連の体質だと考えます。

著者の意見が足りない。

→私なりの意見もありますが、書きませんでした。大事なのは、若い人たちに事実を知っていただくことにあると考えるからです。事実を知らず、意見を振り回しても、過去の失敗を繰り返すだけです。孔子も言っています。「思いて学ばざればすなわち危うし」と。

結局サヨク弁護士が悪いってわけ?

→うーん、それだけではないと書いたつもりなのですが。これは筆者の文章力不足でしょう。

「法曹一元」は実現不可能だと、当時から分かっていた

→執筆中、もっとも悩んだ点です。私が取材した多くの弁護士は、同じように言いました。しかし、当時を記録する全ての資料は、日弁連が「法曹一元」の理想を信じ熱狂したことを証明しています。42回も「法曹一元」を連呼した日弁連臨時総会決議文がいい例です。私の結論は、「当時、法曹一元に熱狂した弁護士たちは、現在、口をつぐんでいる」というものです。太平洋戦争の記録を想起してみてください。戦後発言した多くの人たちは、「アメリカに勝てるなんて思っていなかった」「私は賛成していなかった」と言いました。でも、それが本当に政府や国民の多数意見だったなら、歴史は違っていたはずです。私は歴史家ではありませんが、歴史認識の難しさは、このあたりにあると思います。

戦後司法史がよく分かった。

→そんなことはありません。本書は、歴史書としては、ひいき目に見ても、中学校レベルです。本当の戦後司法史は、もっと複雑で微妙なものです。興味を持たれた方は、是非ご自分で原資料に当たってみてください。

たちよみしました。買うまでもなく一瞥しただけで理解出来ました。全部が本当です。

→買ってください。お願いします。

会長選挙に出馬するのですか?

→しません。する気なら、こんな本は書けません。

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