子どもの心拍数を常時測定して見守りになるか?
10月13日の日本経済新聞によると、筑波大学の李昇姫准教授と浜中雅俊講師らの研究グループが、子供の日常生活を親が自宅などで確認できる見守りシステムを開発した。
心拍数計測装置やGPS、カメラなどを搭載した小型機器を装着させ、「子供が走ったり驚いたりして心拍数や動作状況が急激に変化した場合は内蔵カメラが周辺の状況を自動撮影、インターネットを通じて保護者に連絡する」という。「近年、子供を狙った凶悪事件や施設内での事故が相次いでいるが、就学前児童は自分や周囲で起きた問題を言葉で説明することが難しい。カメラやセンサー機器を使い園児の行動を把握することで、保護者は園内で発生した事故やけんかなどの状況をネット上ですぐに確認。安心して子供を保育園などに預けることができるようになる」そうだ。
うーむ、微妙。
開発した先生方は、子育て経験がないのだろうか。園児にとっては、毎日が激動である。爆笑し号泣し驚愕し激怒し全力疾走し登って落ちて喧嘩して仲直りする。この全部を一日に5回は繰り返すのが園児というものだ。もちろん心拍数も常時激変するだろう。記事どおりのシステムなら、警報が鳴りっぱなしで、実用にならないと思う。警報が鳴る度に撮影される周りの人間にとっても迷惑千万だろう。撮影されるのはタカシくんとかミヨちゃんとかばかりだろうが。
また、誘拐犯にピストルを突きつけられても、心拍数は上昇しないだろうから、逆の意味でも、実用にならない。まあ、幼児にピストルを突きつける誘拐犯もいないだろうけれども。
むしろ高齢者やある種の病気の持ち主に対する見守りシステムとしてなら、実用性はあるかもしれない。ただこの場合は、本人の承諾を取らないと、プライバシー侵害の問題が発生することになる。
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