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2010年10月 8日 (金)

弁護士廃業

 「一日一冊 弁護士の読書日記」氏が、弁護士を廃業した。理由は「もちろん、この業界のお先が『真っ暗』だからですよ。(中略)もう業界全体が沈みかけの船みたいな状態です。こんな船からは一刻も早く逃げ出さなければならない、そう思ったからです」とのことだ。

 面識はないが、「こん日」228ページに引用させていただいたこともあり、人ごととは思えない。とても残念だ。

 その決断については、賛否があって当然である。だが肝心なことは、氏が直面した危機感は、多かれ少なかれ、(少なくとも若手から中堅までの)すべての弁護士に共有されていることだと思う。「このまま弁護士業を続けて、本当に大丈夫ですか?」と聞かれて「大丈夫です(キリッ)」と言える弁護士はどれほどいるのだろう。

 「所詮競争に敗れただけじゃないか」という意見もあろう。しかし氏は、間違いなく優秀な弁護士だった。しかも勉強家である。この事実が示すことは、競争に敗れるのは法律実務家として無能な者に限らない、ということだ。

 法曹養成制度の失敗は、志ある優秀な人材の法曹離れを招く。そして法曹人口政策の失敗は、若くて優秀な弁護士の廃業をもたらす。その先にある破滅の淵に、日弁連は立っているのかもしれない。

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