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2011年2月22日 (火)

軍用機用プロペラでも武器ではない、という不思議

221日の各紙によると、アフガニスタン空軍機として米軍から供与されるC27輸送機のプロペラとして、海自機US1A用のプロペラを輸出することになったそうだ。当然武器輸出三原則との関係が問題となるが、報道によれば、経産省は「YS11など民間機でも使われていることから」「軍専用の設計になっていない」として、武器輸出三原則にいう武器にあたらないと判断した。

このUS1救難飛行艇は、それ自体は戦闘行為を予定していないため、武器輸出三原則にいう武器にあたらない、という議論が過去にあったが、結局輸出が断念された経緯がある。今回の報道も、飛行艇本体は「武器」にあたるという前提なのだろう。しかし、武器の部品であっても、軍専用の設計になっていなければ、武器ではなく、輸出も許可する、と経産省が判断したことになる。

これは変ではないだろうか?

「武器の部品や附属品であって、武器の一部として使用される予定の物で、しかも最終需要者がアフガニスタン軍であっても、軍専用の設計になっていないなら武器にあたらず、輸出が認められる」一方で、「軍専用の設計になっていない民生品であっても、軍事転用の可能性があるだけで、輸出が認められない」場合がある。たとえば、トレーラーの荷台や牽引機は、ミサイル運搬に転用される「可能性」があるとして、キャッチオール規制により、輸出できない場合がある。貨物の性質という観点から見る限り、これは明らかに不均衡だと思う。

キャッチオール規制という制度がある以上当然、といわれればそれまでだが、それならば、キャッチオール規制それ自体の問題点を、法律家ならば指摘するべきであろう。また、このような不均衡が輸出経済に与える萎縮効果はとても大きいと思う。

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