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2011年6月 2日 (木)

御社がモビルスーツを工場に導入する際の法的注意事項(1)

人体に装着して身体機能を強化する機械を、パワードスーツという。

『宇宙の戦士』(ロバート・A・ハインライン)に始まり、アイアンマン、AMPスーツ(アバター)、パワーローダー(エイリアン2)、エクソスーツ(第9地区)等、SF映画の常連であるほか、日本のアニメでも、ランドメイト(アップルシード)やアーマードトルーパー(装甲騎兵ボトムズ)があるし、大型のものまで入れればモビルスーツ(ガンダムシリーズ)、マジンガーZやレイバー(機動警察パトレイバー)も含まれる。なおエヴァンゲリオンはたぶん機械ではないので、パワードスーツに分類してよいのか、よく分からない。

さて、パワードスーツを軍事用にではなく、民生用に用いるとしたら、工場や工事現場での使用が考えられる。この場合、法律上どのような問題があるだろうか。

モビルスーツやレイバーのような大型機械で、吊り上げ荷重が5トン以上なら、労働安全衛生法上、クレーン免許が必要だろう(法611項、労働安全衛生法施行令206項)。吊り下げ荷重がそれ以下であっても、法の定める技能講習や特別教育が必要だ。モビルスーツがクレーンか?という疑問は当然だが、「労働安全」衛生法の目的に照らし、形状より機能を優先して考えるべきだと思う。ただ、このように考えると、モビルスーツの用途はクレーンだけではなく、フォークリフトやシャベルカー、デリックや巻き上げ機等、多種多様だから、該当する全ての免許や資格が必要になってしまう。そこで、立法論としては、人型重機に特化した免許や資格を設けることが必要となろう。中型のパワードスーツも同様に、その機能や出力に応じた免許や資格が必要と考える。『エイリアン2』の主人公リプリーは、パワーローダーの2級免許を持っている。

なお、モビルスーツは熱核融合炉を動力とするので、これを御社の工場に導入する場合には、原子力に関する諸法規を遵守する必要があるほか、労働安全衛生法上、「放射線…による健康被害」を防止するため必要な措置を講じる義務が発生する(22条)。

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