« アルフレッド・C・オプラーと内藤頼博と裁判所法 | トップページ | 「弁護士5年目で年収二千万超」やらせメールか »

2011年7月13日 (水)

首相の任期は4年

菅首相の評判が悪い。支持率も15%程度に落ちた。国会もマスコミも辞めろ辞めろの大合唱。原発のストレステストも補正予算も、延命手段と報じるばかり。

私としては、権力の座にしがみつく体力と精神は政治家として最低必要な資質だから、相対評価としては、下痢で辞めた人や、放り出した人よりずっとマシだと思う。他方、絶対評価としては、報道に接する限り、どうだかなあ、とも思う。

だが、法律家として第一に指摘すべきは、「首相の任期は原則4年」ということだ。辞めさせる手段は不信任決議しかない。これが憲法の建前である。首相は憲法上、不信任されない限り、衆議院議員の任期満了まで、当然に首相で居られるのであり、延命だの早く辞めろだのと国民に非難されるいわれはない。我々は、一旦首相が任命されたら、4年間がんばって貰う代わりに、その間は、多少文句があっても、我慢に我慢を重ねて支持する覚悟を持つべきだったのだ。

よく分からないのは、首相公選制に対する根強い支持である。国民による直接選挙制度は、議会による罷免を厳しく制限するから、一旦選出したら、よほどのことがない限り、任期終了まで辞めさせることはできない。地方自治のような、国民投票によるリコールを国政の場に設けることは可能だが、制度論としては感心しない。国のリーダーをリコールするため国民が大騒ぎをしている国家を、外から見てご覧といいたい。そんな国を、誰が信用するだろうか。

公選か否かを問わず、リーダーを選ぶことは結婚に似ている。最も大事なことは、惚れたことではなく、添い遂げる覚悟だ。添い遂げるといったところで一生ではない。たった4年だよ。われわれがやるべきことは、人材が無いと嘆くことではない。

せめて次の首相、厳密にいうと、次の総選挙で選ばれた首相については、国を4年間預ける、くらいの覚悟で支持したいと思う。

|

« アルフレッド・C・オプラーと内藤頼博と裁判所法 | トップページ | 「弁護士5年目で年収二千万超」やらせメールか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/192469/52190113

この記事へのトラックバック一覧です: 首相の任期は4年:

« アルフレッド・C・オプラーと内藤頼博と裁判所法 | トップページ | 「弁護士5年目で年収二千万超」やらせメールか »