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2011年12月12日 (月)

錦織選手のラケットは外国に狙われている

世界ランク1位のジョコビッチを破った錦織選手のテニスラケットは、諸外国に狙われている。テニス選手にではない。軍関係の諜報機関に、である。なぜなら、錦織選手のテニスラケットは、その原料となる炭素繊維が、ミサイルの原料に転用可能だからだ。

嘘ではない。CISTEC安全保障貿易情報センター)のホームページには、「テニスラケットや釣竿、ゴルフシャフト等に使われる炭素繊維は、ミサイルの構造部材に転用可能」と明記してある。だから、錦織選手のテニスラケットも、石川遼選手のゴルフセットも、輸出が禁止されている。

つまり、恐るべきことだが、ミサイル開発にしのぎを削る諸外国は、錦織選手のラケットを手に入れてようと、熾烈なスパイ合戦を繰り広げているのだ。折れたラケットをその辺のゴミ箱に捨てたりしたら大変である。中国とインドと北朝鮮のスパイが銃撃戦を始めるかもしれない。そんなにテニスラケットが欲しければ、いまどき、中国でもインドでも普通に売っているのにと思うが、錦織選手のラケットの輸出が禁止されているのは、ミサイル開発に重要なノウハウが詰め込まれているのだろう。「エアー・ケイ」が関係しているのかもしれない。

「海外に持ち出しても、持って帰るなら、輸出でないのでは?」との疑問はもっともだ。だが、外為法(外国為替及び外国貿易法)上は、海外に持ち出す行為であれば、自分で使用するためでも、その後持ち帰るとしても、「輸出」にあたるとされている。

テニスラケットやゴルフクラブが輸出禁止であるとして、錦織選手や石川遼選手は、海外遠征用の道具を現地で調達しているのかというと、そうではない。経済産業省の許可をもらっているのだ。許可申請書は、昔に比べれば、かなり簡単なったのではないかと思う。それならいっそ、許可申請書など不要にしたら?といわれそうだが、ミサイル開発のため錦織選手のラケットを虎視眈々と狙う勢力がある以上、油断禁物である。にわかに信じがたいが、日本政府とその官僚は、そう信じて疑わない。 

さて、警視庁は7日、軍事品の検査に使われる炭素繊維製品を不正に輸出したとして、化学メーカー「クレハ」の子会社の合成樹脂製造販売会社「クレファイン」(東京都中央区)の元管理部長と同社を外為法違反(無許可輸出)容疑で書類送検したと公表した。

11日の日本経済新聞によれば、不正輸出の理由の9割は納品遅れへの懸念にあり、クレファインの件もこれに当たるという。同紙は審査の迅速化を課題として掲げているが、問題の本質が審査の迅速化にあるのでないことは、ここまで読んだ読者なら、とうにおわかりだと思う。

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コメント

 私自身も輸出管理を専門にしている関係で、いつも記事を興味深く拝読しております。
 今回のゴルフクラブの記事については、一部私の理解が及ばぬ箇所がありますので記します;
①ゴルフクラブ自体は炭素繊維ではありません。「炭素繊維の成型
 品」と規制上は位置づけられるものと思います。ここで、シャフ
 トに使われている炭素繊維は、クラブから「分離しがたい」とみ
 なされます。このため「炭素繊維として規制対象になる」ことは
 ありません。
②さて「炭素繊維の成型品」は貨物等省令4条二号で規制されるもの
 ですが、「民生用に設計されたスポーツ用の成型品」は<解釈>
 によりその規制対象から除外されています。
 したがって、ゴルフクラブは規制非該当だったのではないかと考
 える次第です。(テニスラケットも同様です)
③とはいうものの今回の記事で錦織・石川両選手が「経済産業省の
 許可を取得している」旨が明記されていることからしますと
 私の知らない要素が別に存在しているのかもしれません。
④ただ万一、両選手の許可取得に関する情報の確認が取れていない
 場合はまずい事態につながるのではないかと心配です。

投稿: 米満啓 | 2011年12月16日 (金) 00時16分

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