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2012年2月29日 (水)

2月29日生まれの彼女には,閏年でない年の何月何日にプレゼントを渡すべきか?

この問題についての法律解釈は,次のとおりとなる。

まず,年齢計算に関する法律,という明治35年に制定された法律があり,この1条には,「年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス」とある。これにより,年齢は,何時何分生まれかを一切問わず,生まれた日を第1日目として数え始めることになる。

次に,この法律の2条が準用する民法143条によると,1年間という期間は,「起算日に応当する日の前日に満了する。ただし,応答する日がないときは,その月の末日に満了する」とある。

つまり,例えば4月1日から1年間を起算するときは,翌年の3月31日の満了をもって一年経ちますよ,というわけだ。まあ,当たり前ですね。

ここからが少しややこしい。4月1日生まれの人は,翌年の3月31日の深夜12時に一つ年を取る。これは同時に4月1日の午前0時だが,法律上は,あくまで3月31日に一つ年を取るのだ。

2月29日生まれの人は,この条文により,応当する日である2月29日がその翌年には無いので,その月の末日,つまり2月28日深夜12時をもって一つ年を取る,ということになる。

以上のとおり,法律上は生まれた日の前日に一つ年を取るのだが,普通,年を取った日の翌日(つまり,生まれた日)に誕生祝いをするのが一般的だ。すると,2月29日生まれの人が一つ年を取るのは,2月28日深夜12時だが,誕生祝いをするのは,3月1日ということになる。

従って問題についての答えは,プレゼントを渡すべき日は3月1日ということになる。

これが法律解釈としては正しいはずだが,感情的にはどうもしっくりこない。だって,2月29日と3月1日の両方が誕生日になる人は,2月生まれか3月生まれか分からなくなって,占いなどでも困るだろう。どちらかといえば,2月28日にプレゼントを渡した方がいいような気がする。3月1日説は,誕生日を忘れてしまって彼女に責められたときの言い訳に取っておこう。(2008年2月29日の記事再録)

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