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2012年3月12日 (月)

のびのびの日弁連会長選挙、くじで決着へ

日本弁護士連合会(宇都宮健児会長)の総会が525日、大分市で開かれ、選挙規程の改正などを決議して終了した。

選挙規程の改正は、日弁連会長選挙において、再投票を行っても決着がつかない場合、くじで当落を決するというもの。成立と同時に施行され、現在実施中の会長選挙から適用される。

平成244月から任期がはじまる日弁連会長選挙は、同年1月の公示に4名が立候補したが、210日の投票で決着がつかず、現職の宇都宮健児会長と山岸憲司候補の上位二名による再投票となったが、やはり決着がつかず、再選挙となった。そこで、森川文人候補が再度立候補し、同氏を加えた3人による再選挙が行われ、森川氏が敗退したが、宇都宮・山岸候補の決着がつかず、二度目の再投票となり、現在に至っている。再投票日は68日。なお、新会長が決定するまでの間、会長職は前職の宇都宮弁護士が務める。

決着がつかない原因は、日弁連の会則上、当選するためには最多票を得るほか、全国54単位会の3分の1である18単位会以上の支持を得る必要があるため。大都市会に支持基盤がある山岸候補は毎回最多票を得ているが、地方単位会がこぞって宇都宮候補を支持しているため、単位会要件をみたすことができない。このままでは、永遠に再投票と再選挙が繰り返される可能性がある。

日弁連内でも、「日弁連が永遠に終わらない選挙規程を定めているのでは世間の物笑い」との認識が広がり、5月の定時総会において選挙規程を改正することで両派が合意した。

だが改正作業は困難を極めた。大都市を中心に最多票を得ている山岸陣営は、決選投票での単位会要件を削除するよう求めたものの、地方単位会の支持が厚い宇都宮陣営が譲らなかったからだ。「弁護士会の一票の格差は天文学的。最小の函館弁護士会(43名)会員の一票の重さは、東京弁護士会(6622名)の154倍。いやしくも民主主義を標榜する弁護士会内に、これほどの格差は許されない」と、国政選挙で一票の格差是正を訴える窪利英明弁護士は語る。また、くじなど偶然に頼る方法で組織の代表を決めたのでは正統性を獲得できないという指摘もある。だが、「単位会要件は、大都市会の意向を阻止するという消極的機能しかないし、地方の声を中央に反映する合理性がある。全体多数決では都市部が全国を牛耳ることになる。」との意見も根強い。

結局、再投票を行っても決着がつかない場合には、くじで当落を決めることで決着した。他の方法を推す声もあったが、「ジャンケンで『あいこ』が続いたら恥の上塗り」「60歳過ぎの選挙管理委員長にコイントスは無理」「弁護士会が阿弥陀様の意思に従うのは政教分離に反する」などの意見が出て、結局、一方の先端に色をつけた二本の「こより」を引く方法になったという。

写真は「選挙、まだやってたんだ」と驚く新人弁護士

注;このエントリは、312日現在はフィクションですが、将来、ノンフィクションになる可能性があります。また、このエントリは杉田直樹弁護士のアイデアに基づいています。ありがとうございました。

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