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2012年3月19日 (月)

勝者なき戦い~日弁連会長選挙再投票結果分析(1)~

日弁連の次期会長選の再投票と開票が14日に行われた。しかし、現職の宇都宮健児氏と、山岸憲司氏の両候補がいずれも、日弁連会則が定める当選要件を満たさず当選者が決まらなかったことから、改めて候補者を募る再選挙が行われる。日弁連の会長選で再選挙は初めて。再選挙は427日の予定。

正直ウンザリだが、「乗りかかった泥舟」なので、分析をしてみたい。なお、敬称は省略させていただき、順序は基本的に現職の宇都宮候補を先にした。

当面の問題は、再選挙に宇都宮、山岸両者が立候補するか否かだ(尾崎は立候補しないことを前提にする)。この問題は、両者が立候補した場合(そして森川が再出馬した場合)の結果をどう予測するかに関わることになる。事前に勝敗がはっきりしていれば、一方が立候補しないこともありうるからだ。

再投票の仮集計(括弧内は第1回投票の集計)を見てみると、宇都宮候補74886613.25)票、山岸候補85587964.75)票で投票率は50.8362.28)%。獲得単位会数は宇都宮候補3737)、山岸候補1412)、引き分け11)となっている。

つまり、総得票数では山岸候補が1072票差で勝ったが、獲得単位数が当選要件に4単位会及ばなかったのだ。したがって、山岸が当選するには、総得票数での勝利を維持しつつ、獲得単位会数を4つ上乗せする必要がある。一方、宇都宮が勝つには、山岸の18単位会獲得を阻止しつつ、1072票差を覆さなければならない。

しかし、宇都宮が1072票差を覆すのは、極めて困難だ。したがってまず検討すべきは、山岸が18単位会を獲得できるか否かにある。

そこで単位会ごとに検討してみると、1回目、再投票の両方で山岸候補が獲得した8単位会のうち、大阪を除く7単位会、すなわち東京、一弁、茨城、和歌山、長崎、函館、徳島は、票差がとても大きいので、再選挙でも山岸が獲るだろう。

1回目では尾崎が獲った二弁、引き分けだった高知は、再投票では組織的な尾崎票が山岸陣営に乗り換えているから、再選挙でも山岸が獲るだろう。

1回目の投票で宇都宮候補が獲ったが、2回目には山岸候補が逆転した3単位会(括弧内は宇都宮候補の得票数推移)、すなわち宮崎(3738)、旭川(2524)、香川(3632)は、宇都宮陣営が得票数を全く増やせていない。したがって宇都宮が再選挙で再逆転できる見込みは低い。

以上合計12単位会は、山岸が獲ると予想される。

従って、山岸陣営の目標は、残り6単位会ということになる。

激戦が予想される単位会としては、再投票で同点だった静岡(133133)をはじめ、愛媛(5242)、大阪(10121162)釧路(2725)、広島(144123)、三重(4944)、山口(4849)、山梨(4137)、秋田(2723)、長野(9082)であろうか(括弧内は再投票における宇都宮対山岸の得票数)。この10単位中、6単位会を獲れば、山岸が当選要件を満たすことになる。

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