« 憲法96条改正のメリットとデメリットについて | トップページ | 「飛ぶ弁護士バッジ」隠蔽「不祥事ではない」 »

2013年6月10日 (月)

ロイヤーズ・インターンシップのご案内

(お知り合いの司法試験受験生にご転送下さい)

司法試験受験生の皆様

6月7日の朝日新聞にも掲載されましたが、NPO法人ドットジェイピー(代表佐藤大吾)は、この秋より、「ロイヤーズ・インターンシップ」を開始します。

ロイヤーズ・インターンシップとは、司法試験合格者を対象に、合格発表から司法修習開始までの間、国会議員や大使館、一般企業でインターンシップを受けていただく制度です。一般企業のインターンシップについては、人材派遣大手であるインテリジェンス株式会社のご協力を得ています。参加費は15750円です。

これは、今まで無かった企画です。法科大学院在学生や卒業生がエクスターンシップを経験したり、司法試験受験生や合格者が法律事務所でサマークラークを経験したりすることは、従来行われていましたが、司法試験合格者が修習前に、法曹以外のインターンシップを受ける制度はありませんでした。

ロイヤーズ・インターンシップの目的は、法曹となる皆様に、法曹以外への視野を広めていただくことにあります。その経験は、司法修習を経て法曹になった後も、必ず役に立つことでしょう。

また、司法修習を受けずに就職する、という選択肢も増えます。いま、弁護士業界は不況で、仕事がなく、就職難です。1年間の司法修習を受け(その間あなたは12歳年を取ります)、貸与金として300万円の借金を増やし、その間就職活動に奔走して、それでも就職先が決まらない、というリスクを背負うくらいなら、司法修習を受けずに就職する、という選択肢は、十分考慮に値するはずです。司法試験合格という資格は一生ものですから、まず企業に就職し、経験を積み、貯金が増えたあとに司法修習を受け、弁護士資格を取って戻る、という選択肢だってあるのです。

企業の採用担当者にも申し上げたいと思います。弁護士への採用ニーズは増えてきていますが、司法試験合格者は、弁護士と比べて、年齢は確実に若く、能力レベルは同じです。司法研修所は、法廷実務の教育機関であり、企業法務はほとんど教えません。企業からみれば、1年目の弁護士を採用するなら、司法試験合格者を採用して教育した方が、はるかに合理的です。

採用コストの問題も見逃せません。弁護士は、司法試験合格者に比べ、司法修習中の貸与金として300万円もの借金を抱えています(もちろん、経済的に恵まれ、貸与金を受けない者もいますが)。また、弁護士資格を取得するためには数十万円の入会金のほか、年60万円(東京の場合)もの会費を負担しなければなりません。企業が弁護士を雇用するためには、これらのコストを企業か、弁護士のどちらかが負担しなければなりませんが、企業が負担すれば、その分コスト高になりますし、弁護士が負担すれば、その分待遇が悪くなるので、人材獲得の妨げになります。このような採用コストを負うことに比べれば、司法試験に合格した有意の若者を採用する方が、絶対に合理的です。繰り返しますが、司法試験合格者は、弁護士より必ず若く、基礎的な能力レベル(法的知識やセンス、事務処理能力など)は、弁護士と同じです。それならば、一度、司法試験合格者のインターンシップの受け入れをご検討下さい。インターンシップにご参加いただいた企業様には、インテリジェンス社より、弁護士や司法修習生の就職斡旋を優先して行います。

613日、東京にて、説明会を行います。興味のある方は、NPO法人ドットジェイピーのホームページから申し込んで下さい。行けない方も、資料請求できます。司法試験の合格発表前に仮受付を行い、合格発表後に正式受付を行います。不幸にして合格しなかった方に対しても、就職斡旋などを行う予定です。司法試験の合格発表までの間は、継続的に参加募集を行いますので、興味のある方は、NPO法人ドットジェイピーまでご連絡下さい。

最後になりますが、このエントリでロイヤーズ・インターンシップのご案内をするのは、私が発案者だからです。昨秋の思いつきに社会的意義を認め、短期間に準備を進めていただいた佐藤大吾ドットジェイピー代表、原野司郎インテリジェンス社執行役員をはじめとする皆様に、この場を借りてお礼を申し上げます。

|

« 憲法96条改正のメリットとデメリットについて | トップページ | 「飛ぶ弁護士バッジ」隠蔽「不祥事ではない」 »

コメント

素晴らしい企画だと思います。
私は司法試験を受験して論文の結果待ちです。
最終合格を掴めたら是非参加したいと思います。
このような機会を用意してくださりありがとうございます。

投稿: | 2013年6月11日 (火) 06時01分

コメントありがとうございます。
来年度以降にもこの企画が続くよう、受験生へのお声がけくださいますよう
よろしくお願いします。

投稿: 小林正啓 | 2013年6月11日 (火) 13時28分

素晴らしい企画で、私も参加させていただきたいと思いました。

しかし、参加費が高いので辞めました。

インターンシップでは1日1万円ほどの給料を貰えることが多いので、参加費を払ってインターンシップに申し込むという制度に違和感を覚えてしまいました。

企業側が本気で優秀な人材を採用しようとするのであれば、普通は企業側が経費を負担すると思います。でも、それがなされていないということは、企業側はこのインターンシップを採用に利用する意思が弱いのではないかという疑問を持ってしまいました。

それと、ロイヤーズインターンシップに参加している企業名や過去の実績等を、HP上に学生参加者募集の段階で掲載した方が良いと思います。超大手企業のインターンに参加できるのであれば、1万5千円を超える参加料を払ってでも行きたいと考える人もいるかもしれませんし・・・参加企業の内容は、無料の説明会に参加すれば分かることだと仰られるかも知れませんが、説明会にいく時間がない人(例えば地方の人など)も大勢いると思われます。

投稿: 修習予定者 | 2013年6月22日 (土) 15時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/192469/57555370

この記事へのトラックバック一覧です: ロイヤーズ・インターンシップのご案内:

« 憲法96条改正のメリットとデメリットについて | トップページ | 「飛ぶ弁護士バッジ」隠蔽「不祥事ではない」 »